FXから考える円とドル


FXとは為替相場を対象にした金融商品で、異なる二つの通貨を売買し、その価値の変動を為替損益として求めていく投資取引になります。
この二つの通貨の組み合わせを「通貨ペア」と呼び、その組み合わせは、FX取引業者の取り扱いにもよりますが、実に様々なものが存在します。
どの通貨ペアの銘柄を選んでも構わないのですが、その中でも特に、FXを始めたばかりの人にとって扱いやすいと言われているのが、米ドルと日本円の組み合わせになります。
これには、単純になじみ深い通貨だから、という以外にも、実にFXの取り引きとして理にかなった考えが存在しています。
米ドルは基準通貨とも呼ばれ世界中で最も流通しており、その価値が下がらず基準となる通貨になります。また、日本円も世界で4番目の流通量を誇り、米ドルと日本円の取り引きの総量では第2位となっているのです。

このように、流通量も取り引きされている規模も巨大になると、値動きの幅が比較的小さくて安定する傾向があります。
値動きの幅が安定するということは、為替相場の変動が落ち着きますので、大きな損失を出すことが少なくなります。
これは、言い換えれば得られる利益も小さくなってしまうことになりますが、投資取引のキモは損失を抑えてリスクをコントロールする術を身に着けていくことになります。万が一のミスで損失を招いてしまったとしても、小さくそれを小さく抑えることが出来れば、そのまま次の取り引きへとつなげることができるため、FXを始めたばかりの人にとっては大きなメリットになります。

また、値動きが小さいということは、短時間での大幅な乱高下がありません。時に、数秒間で驚くような変動をする通貨ペアもありますが、こういうものに投資をするときは、瞬間的な状況把握と冷静な判断力がないと、利益をつかむことが出来ないばかりか、大きな損失を被ってしまうこともあります。
通貨量が少なかったり流通規模が小さいと、時には、投機的な投資をするプロの投資家集団により、無理矢理に値動きを変動させるような買占め行為などが行われ、意図的に為替相場が暴落させられたりすることもあるのです。
しかし、動きの穏やかな米ドルと円の通貨ペアでは、ほとんどそんなことは起こりませんので、じっくりと状況把握、分析、判断というプロセスを踏むことが出来るのです。
もちろん、一番最初に出たように馴染みの深い通貨だからという事も、大きな理由の一つになります。
日本ではアメリカの国内の情報もたくさん入ってきますし、基本的な知識が身についています。経済的にも結びつきの強い国ですので、そうしたニュースなども頻繁に取り上げられ、ほかの国と比べると、断然に情報を入手しやすい国といえます。
こうした事柄から、FXを始めたばかりであるなら、通貨ペアは米ドルと日本円の銘柄を選ぶのが最良の選択の一つだ、ということにも納得がいくことと思います。